ユダヤ・キリスト教世界において、鳩は霊魂・聖霊の象徴であり、神に「嘉(よみ)せられた」鳥でした。
また、オリ−ブをくわえた鳩は平和の象徴とされてきました。ノアの洪水の物語で、オリーブの枝をくわえた鳩が船に舞い戻り、洪水の終わりを告げたという話が描かれているからです。
日本において、鳩を食肉とすることは稀ですが、ヨーロッパから地中海沿岸地域、中東から東南アジアにかけてのオリエンタル諸国では高級食材として知られています。
近年、その食用鳩の普及に伴い、人工飼育をする国々が増え、身近な食材の一つになってきました。
しかし食用鳩の飼育は鶏などの家禽類の飼育とは異なり、人工授精が難しく、育雛期間には親鳩(そのう)から分泌されるピジョンミルクを口移しで与えて育てるため、人口育雛ができません。
卵を産む数も少なく、年間を通して一組の親鳩から15羽程度しか繁殖させることはできません。この様な希少な特性から、人工自然繁殖のものであっても大変高価な食材としてしか流通していないのが現状です。
その他の肉類と比べ、バランス良く鉄やビタミンが豊富。その中でも、ビタミンB2が突出して多いのが鳩肉の特徴です。
脂質・糖質・タンパク質が分解され、エネルギーになるのを助けてくれる栄養素。また、皮膚や髪、爪などの細胞の再生を邪魔する過酸化脂質を分解する働きもあります。水溶性ビタミンのため、取りすぎを気にする必要もありません。1日の摂取量の目安は、女性は18〜49歳で1.2mg、男性は18〜49歳で1.6mgと言われています。
脂質が低い上に、タンパク質が豊富なので、ダイエット向きのお肉とも言えます。
100g | 牛肉 もも・赤肉 | 豚肉 もも・赤肉 | 鶏肉 皮なし | 鳩肉 皮なし |
---|---|---|---|---|
エネルギー | 191kcal | 128kca | 116kcal | 137kcal |
水分 | 67g | 73g | 76.3g | 69.9g |
タンパク質 | 20.7g | 22.1g | 18.8g | 25.6g |
脂質 | 10.7g | 3.6g | 3.9g | 3.7g |
炭水化物 | 0.6g | 0.2g | 0g | 0.2g |
鉄 | 2.7mg | 0.9mg | 0.7mg | 4mg |
ビタミンA | 5ug | 3ug | 13ug | 16ug |
ビタミンB1 | 0.09mg | 0.96mg | 0.08mg | 0.25mg |
ビタミンB2 | 0.22mg | 0.23mg | 0.22mg | 0.79mg |
ビタミンB6 | 0.37mg | 0.33mg | 0.22mg | 0.22mg |
ビタミンC | 1mg | 1mg | 4mg | 2mg |
商品の
ご購入